[ 整枝剪定

 整枝剪定後あるいは事前に三要素を含んだ複合肥料を施肥して、養分の補給をはかると、葉の着生量を増大し、一枚一枚を大きく、緑を濃いものにします。また枝葉や根の機能を活発にし、ひいては剪定でできた傷口の癒合を早めて巻き込みを完全にします。庭樹の樹勢回復から見ますと、効果は顕然と現れますが、マツなどにとっては葉が長く太くなるので、庭師などに嫌われることがあります。垣根などの刈り込みには早期に緑を回復し、枝枯れでできた穴などを早く閉鎖できます。
 花を観賞する庭樹の剪定は、何時でもできるものではありません。庭樹の花芽分化期と花芽を形成する部位および開花期を考えて行う必要があります。花を観賞する多くの庭樹は、6月から10月頃に、新しく伸びた梢の先端の芽にあるいは腋芽に花芽が形成され、その年あるいは翌年の春に開花します。

 春伸びた新梢の頂芽または腋芽に花芽分化し、その年の夏から秋にかけて咲く庭樹にはサルスベリサザンカムクゲザクロアベリアなどがあり、ハクチョウゲは4月下旬に花芽分化し、5月から6月に花を咲かせます。これらの庭樹は花後翌年の萌芽期までの間に剪定を行います。

 花芽分化後冬の低温を受けることが開花の条件となっているタイプのものにウメモモツツジ類モクレンコブシクチナシハナミズキアジサイなどがあります。これらは花後すぐに剪定するのが基本です。要は花後すぐに剪定し、それ以後は弱い枝、込みすぎた枝、徒長枝を間引く程度にします。


  はじめに
T 庭樹の組織とその働き
U 庭樹の環境
V 樹勢回復
W 肥料
X 多種類の庭樹に共通して発生する病害
Y 多種類の庭樹に共通して発生する害虫
Z 農薬
[ 整枝剪定
\ 移植
] 庭樹の増殖
]T もっと詳しく知りたい方に
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