樹木医からみた庭樹の管理(ヤ)

ヤ ツ デ ウコギ科 常緑広葉中木

植栽場所
庭園樹 公園樹 環境緑化樹
植栽、移植
陰樹であり、陽光の当たらないところに植え付ける。根切りをすると良く発根し、移植は容易である。腐植質が富む適潤地を好む。日の良く当たるところは葉焼けを起こす。植え付けは4〜5月または夏以降に行う。

ヤツデ 葉焼け 001

開花習性
10月から開花が始まり、幹の先端に長さ40cmほどの大形円錐花序を直立させ、春に実が熟す。
施肥
寒肥として発酵油粕を施肥する。
整枝剪定
枝条は年々成長するが、枝を出すようなことはない。冬期古い葉を切り取り、頂部に2〜3枚の葉を残しておくと、次から出る葉は小さくなり、まとまった株になる。枝条は3〜5本残し、細い弱った古い幹は地際で切り取る。
増殖
挿し木(若い枝 7〜8月)、実生(採種 湿砂低温貯蔵3月播種)、株分け(3〜4月)
主な病虫害 特に実害となる病虫害はない。

 

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ヤ ブ デ マ リ スイカズラ科 落葉広葉低木

植栽場所
庭園樹 公園樹 環境緑化樹
植栽、移植
3〜4月 腐植質に富む肥沃な湿潤地。
開花習性
4〜5月実のならない大形白色の花(無性花)を花序周辺に数個咲かせ、中央部には実のできる小さな花を数個咲かせる。無性花ばかりの株は園芸品種のオオデマリ。
施肥
寒肥として発酵油粕を施肥する。
整枝剪定
冬期4年生枝を地際から切り取り、株の更新をはかる。
増殖
実生 挿し木(3月前年枝) 株分け(発根枝条) 取り木
主な病虫害 特に実害となる病虫害はない。

 

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ヤ ブ ム ラ サ キ


ムラサキシキブ 参照

 

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ヤ マ ガ キ カキノキ科 落葉広葉高木

植栽場所
環境緑化樹 庭園樹
植栽、移植
陽樹で適潤地を好むが、乾燥に対する耐性も強い。成木の移植は難しい。11月に行う。
開花習性
花よりも秋の果実を鑑賞する。
施肥
実を多くならすためにはリン、カリを多く施肥する。
整枝剪定
庭樹として自然樹形を楽しむ。
増殖
接ぎ木(3月)
主な病虫害 特に実害となる病虫害はない。

 

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ヤ マ グ ル マ ヤマグルマ科 常緑広葉高木

植栽場所
公園樹 環境緑化樹
植栽、移植
耐陰性がやや強い。発根性が悪く移植は困難。
開花習性
5〜6月枝先に総状花序で咲くが、樹形を鑑賞する。
施肥
特に必要ない。
整枝剪定
自然樹形を楽しむ。
増殖
実生(採り播き、採種後低温貯蔵 3月播種)、挿し木(春)
主な病虫害 特に実害となる病虫害はない。

 

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ヤ マ ツ ツ ジ

→ ツツジ類

 

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ヤ マ ハ ギ マメ科 落葉低木

→ ハギ類

 

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ヤ マ ハ ゼ ウルシ科 落葉広葉高木 雌雄異株

植栽場所
環境緑化樹 庭園樹 公園樹
植栽、移植
かぶれるので、植栽場所の選定に注意する。
開花習性
5〜6月黄緑色の香りある小花を咲かせるが、樹形や紅葉を楽しむ。
施肥
特に必要ない。
整枝剪定
秋の紅葉を楽しむため、自然樹形にする。
増殖
実生(採り播き)
主な病虫害 特に実害となる病虫害はない。

 

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ヤ マ ブ キ バラ科 落葉広葉低木〜中木

植栽場所
庭園樹 公園樹 環境緑化樹 街路樹下木
植栽、移植
湿潤な肥沃地を好む。植え穴は浅く広く掘り、完熟堆肥や腐葉土を十分にいれ、土中の湿度を保つ。
開花習性
4〜5月小枝の枝先に3〜5cmの黄色5弁の美しい花を咲かせる。八重咲きもある。白い花を咲かすシロヤマブキは属を異にする。

ヤマブキ 花一重 001

ヤマブキ シロヤマブキ花 001

ヤマブキ 実 001

施肥
冬株回りに穴を掘り堆肥を入れる。
整枝剪定
強い刈り込みにも耐えるが、徒長枝には付け根で切り取り、自然樹形を楽しむ。3〜4年たった古い枝は刈り取って株の更新をする。
増殖
株分け(11月または3月),挿し木(3月)
主な病虫害 
シロオビアワフキ

枝幹にアワを多量に付け、その中で幼虫が吸汁加害し生活している。枯損につながる実害はない。

ヤマブキ シロオビアワムシ 001

 

 

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ヤ マ フ ジ マメ科 つる性落葉高木

→ フジ 参照

 

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ヤ マ ボ ウ シ ミズキ科 落葉高木

植栽場所
環境緑化樹 公園樹 街路樹 庭園樹
植栽、移植
土質は特に選ばないが、日当たり排水の良い腐植質に富む保水性のある場所。2〜3月または10〜11月が植え付け適期。
開花習性
5〜6月前年生短枝に頭状花序を頂生し、白い大形の花を咲かす。4枚の花弁状に見えるのは総包で各片が広卵形で鋭尖となる点がハナミズキと異なる。上に向いて咲くので2階から見える場所に植えると良い。秋の紅葉も美しい。
施肥
お礼肥、寒肥として発酵油粕を土中に埋める。
整枝剪定
花芽は前年生の短枝の先につくが、長い枝には付かないので、落葉中に切り取る。放任しても樹形は乱れない。
増殖
挿し木(新梢 6〜7月) 実生(果肉除去後採播 湿砂低温貯蔵3月播種)
主な病虫害 特に実害となる病虫害はない。

 

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ヤ マ モ ミ ジ


カエデ類

 

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ヤ マ モ モ ヤマモモ科 常緑広葉高木 雌雄異株

植栽場所
公園樹 街路樹 環境緑化樹
植栽、移植
幼稚樹はある程度日陰に耐えるが、日当たり排水の良い場所。樹冠が大きく拡がるので十分余裕を持って植える。5月または8〜9月。
開花習性
3〜4月開花するが、目立たない。7月1〜2cm赤紫色の果実が成熟する。隔年に豊凶を繰り返す傾向にある。雄樹、雌樹の区別は外見的には困難である。花の形状、果実の有無によって区別する以外に的確な方法はない。
施肥
根に根粒菌をもって空中窒素を固定し肥料とするため、特に痩せ地でない限り施肥の必要はない。果実を収穫するならリン、カリを施肥する。

ヤマモモ 腐朽 001

整枝剪定
3〜4年に1回実の成らない裏年に大きく枝抜きをし、樹形を整える。剪定は2〜3月に行う。自然樹形も美しい。
増殖
実生(果肉除去後湿砂低温貯蔵3月播種 苗の雌雄選別は困難),接ぎ木
主な病虫害
こぶ病
枝、幹に癌腫状のこぶが形成される。多量にこぶが形成されると、樹勢衰退につながる。病幹部を鋭利なナイフなどでえぐり取り、跡には墨汁、塗布剤を塗る。伝染の恐れがあるので、ナイフなどはこまめにライターで火炎消毒する。

ヤマモモ こぶ病 001

チャミノガ
細い枝や樹皮を葉を食害する。チャミノガ、オオミノガが寄生する。6月から被害が目立ち始めるので、葉裏までよく観察し、見つけ次第捕殺する。

ヤマモモ チャミノガ 001

クスサン
褐色の大きい羽を持ったガの幼虫が、葉を食害する。若齢幼虫は黒色、終齢幼虫は白色長毛を持った大型幼虫になる。見つけ次第捕殺する。

ヤマモモ クスサン 002

 

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