樹木医からみた庭樹の管理(イ)

イ イ ギ リ  イイギリ科 落葉広葉高木 雌雄異株

植栽場所
公園樹 環境緑化樹 街路樹
植栽、移植
葉が大きく公園や庭園の緑陰樹に適し、並木や街路樹にも植栽されている。雌株は美しい果実をつけるので、初冬の鑑賞樹として公園に適している。日当たりか半日陰のやや湿った肥沃地を好む。若木の移植は容易。大木は根回しをしないと移植は困難。
開花習性
4〜5月頃枝先に長さ20〜30cmの円錐花序を出し、下垂して開く。花は緑色を帯びた黄色で小さいが芳香がある。果実は直径7〜10mmの球形の液果で10〜11月にナンテンによく似た美しい橙赤色に熟し房状に垂れ下がり、落葉後も樹に残る。野鳥の好餌。
施肥
根張りが強いので施肥する必要がないが、時に寒肥を施す。
整枝剪定
自然樹形が美しい。萌芽力があり深い切り込みで樹形を整えることもできる。
増殖
実生(果肉除去後湿砂低温貯蔵、3月播種) 接ぎ木
主な病虫害 特に発生しない

 

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イ ス ノ キ マンサク科 常緑広葉高木

植栽場所
庭園樹 公園樹 街路樹 環境緑化樹
植栽、移植
土壌に対する適応性が高く、耐アルカリ性、耐乾性がある。耐陰性が強い。発根性は高く移植は容易であるが、成長は遅い。3〜5月または9〜10月。
開花習性
4月雄しべだけの雄花の単性花と雄しべと雌しべを持つ両性花を雑居させて開花する。
施肥
特に必要ない。
整枝剪定
強い刈り込みに耐える。
増殖
挿し木
主な病虫害
アブラムシ類
ヤノイスアブラムシ、イスノフシアブラムシなど数種のアブラムシが寄生し、それぞれ独特の虫えいをつくる。虫えいを摘み取って土中深く埋めるか焼却処分に出す。
アブラムシ類参照
イスノキ ヤノイスアブラムシ 001
イスノキ ヤノイスアブラムシ 003
カイガラムシ類
イスノキシロカイガラムシが知られており、葉や枝に寄生する。
カイガラムシ類参照

 

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イ タ ヤ カ エ デ

カエデ類参照

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イ チ イ イチイ科 針葉常緑高木 雌雄異株

植栽場所
庭園樹 環境緑化樹 生垣
植栽、移植
葉が二列に水平に並ぶ。よく似たキャラボクは葉が螺旋状に四方につく。日陰には強いが、半日陰、排水の良い肥沃な土壌を好む。植え付けは3〜5月および8〜11月に行う。細根が少なく移植するときは必ず1年前に根回しをする。
開花習性
3〜4月に開花し、雌株は秋に赤色の液果が成熟し、甘くておいしい。
施肥
2月と9月に枝下に油粕と骨粉を混ぜた発酵油粕を2握りから3握り施す。
整枝剪定
萌芽力が強く、強い刈り込みにも耐える。剪定は6〜7月および10〜11月に行う。
増殖
実生(秋果肉を取り除き湿砂低温貯蔵3月播種) 挿し木
主な病虫害 特に発生しない

 

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イ チ イ ガ シ

常緑カシ類

 

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イ チ ョ ウ イチョウ科 落葉針葉高木 雌雄異株

植栽場所
街路樹 環境緑化樹 寺院庭園樹
植栽、移植
排水、日当たりのよい場所。潮風が当たる場所、地下水の高い場所では成長がよくない。
開花習性

短枝に、5,6枚の新葉とともに咲く。

施肥
特に必要ない。
整枝剪定
全体が円錐形になるように樹形の骨格を作り、毎年落葉期に思い切った剪定を行う。
増殖
実生または接ぎ木による。
主な病虫害 特に発生しない

 

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イ ト ス ギ ヒノキ科 常緑針葉高木

植栽場所
庭園樹 街路樹 生垣
植栽、移植
日当たり、排水のよいやや乾き気味の土地を好む。生け垣や街路樹に使うが根が弱く、枝葉も病害に弱い品種が多いので観賞植物として鉢植えに適している。3〜5月または10〜11月に行う。
開花習性
いくつかの品種があるが、いずれも樹形を楽しむ。
施肥
無施肥でも年間数10センチ伸びるので、特に必要ない。
整枝剪定
樹形が美しく見える円錐形に刈り込む。
増殖
挿し木
主な病虫害
ペスタロチア病
過湿な雰囲気では葉が腐ったように軟弱になり、やがて枯死する。通風・採光よく整枝剪定を行い、幹にまで日が当たるようにする。
根腐れ病
土壌の水はけが悪いと根が腐り、萎れて枯死する。排水よく土壌改良する。

 

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イ ヌ エ ン ジ ュ マメ科 落葉広葉高木

植栽場所
庭園樹 街路樹 公園樹
植栽、移植
陽樹で、湿潤な肥沃地を好む。植え付けは2〜4月または10〜11月が適期。根回しによる発根性は良好で、移植は容易。
開花習性
7〜8月に開花し、10月種子が成熟。
施肥
根粒菌を持っているため、特に必要ない。
整枝剪定
生育旺盛で樹形を乱しやすいので、絶えず好みにあった樹形に誘導する。樹の寿命は80〜100年。
増殖
実生。
主な病虫害 特に発生しない

 

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イ ヌ シ デ カバノキ科 落葉広葉高木

植栽場所
環境緑化樹 公園樹 
植栽、移植
単植するよりも必ず寄せ植えとするのがよい。3〜4月、9〜10月に行う。
開花習性
4〜5月新葉が展開する前に咲く。
施肥
樹勢が強く、特に必要ない。
整枝剪定
生育旺盛で樹形を乱しやすいので、絶えず好みにあった樹形に誘導する。樹の寿命は80〜100年。
増殖
実生(取り播き)
主な病虫害 特に発生しない

 

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イ ヌ ツ ゲ モチノキ科 常緑低木〜中木 雌雄異株

植栽場所
公園樹 生け垣 庭園樹 街路樹の下木
植栽、移植
過湿な場所は避け、少し盛り土して高植えにする。樹勢は強く大気汚染や日陰にも耐える。根が細かく密生するので、腐植質に富む土壌がよい。植え付けは3〜5月および8〜10月が適期。大径樹の移植は太い枝を幹から10〜20cm残して切り取り幹を藁で播き植えつける。2〜3年すれば小枝が密生してくるので整枝する。水決めで植え、支柱をとりつける。
開花習性
5〜7月に開花するが、鑑賞価値はない。果実は10〜11月紫黒色に成熟し、野鳥の好餌となる。
施肥
植え穴には完熟堆肥を充分に施す。追肥すると徒長が激しくなるので、特に強剪定を行わない限り必要でない。
整枝剪定
幹から分かれる太い枝の付け根や幹の地際から多くのヤゴや徒長枝が出るので、このような枝は必ず根元から切る。萌芽力が強いので、1、2年放任してしまったものでも再度作りなおすことができる。樹形のできているものは形を崩さないように、年2、3回の刈り込みをする。剪定は2〜9月にかけて、あまり枝を伸ばさず、早めに刈り込む。
増殖
実生(果肉を取り除き、すぐに播種) 挿し木(7〜8月)
主な病虫害
クロネハイイロハマキ
1cm程の褐色幼虫が葉をつづり合わせて食害する。枯れ葉がいつまでも付着して美観を損ねる。幼虫が出現する5月頃良く観察して、幼虫の小さい間に捕殺する。

 

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イ ヌ マ キ マキ科 常緑針葉高木 雌雄異株

植栽場所
庭園樹 公園樹 生け垣
植栽、移植
樹勢が強く大気汚染や潮風に強いが、冬の冷たい風の当たるところは避け、日当たり排水の良い、肥沃な場所がよい。4〜5月および8〜9月が適期。移植にも強い。
開花習性
花よりも樹形を鑑賞する。
施肥
植え付け後充分肥培していくと美しい樹形になるが、窒素過多にならないように注意する。根に根粒菌が共生し、根粒を形成する。大量に化成肥料を施すと根粒菌が死滅する恐れがあるので、発酵油粕等を施肥する。
整枝剪定
萌芽力が強く、強い刈り込みが出きるが、切られた葉先が枯れるので見苦しくなる。一枝一枝間引き剪定をするとよい。剪定は4月および9〜10月の2回行う。枝の付け根から出る強い枝は付け根から切り取る。樹形が乱れやすいので早めに剪定する。
増殖
実生
主な病虫害
白葉枯病
葉先から淡褐色後灰白色に変わり、健全部との間に褐色帯ができ区切られる。枯れは葉の半ばまで進展し、表面に小黒点が形成されることがある。樹勢にはさほど影響を与えない。採光、通風改善を行う。
ペスタロチア病
赤褐色〜灰褐色になった罹病葉上に小黒点ができ、湿潤な状態(ティシュペーパーに水を含ませビニル袋に入れる)に保つと葉面から艶のある粘塊状のものが出てくる。葉についた傷から感染するので、整枝剪定を行い葉が互いに擦れ合わないようにする。
ハマキムシ
幼虫が葉を数枚綴りあわせてその中で食害する。被害葉を見つけたら切り取り土中深く埋めるか、焼却処分に出す。
アブラムシ類
マキシンハアブラムシが4〜5月新梢部に群がって寄生し、葉は変形する。すす病を併発する。
カイガラムシ類
マキアカマルカイガラムシが葉裏に寄生する。被害葉は緑を失い葉表は淡黄色になる。特に乾燥したほこりっぽい庭に発生しやすい。6〜8月に幼虫が発生する。

 

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イ ボ タ ノ キ モクセイ科 半落葉広葉中木

植栽場所
庭園樹 生垣 公園樹 街路樹下木 環境緑化樹
植栽、移植
耐寒性、耐湿性があり、痩せ地にも耐え土壌を選ばない。移植は容易。2〜4月または10〜11月。
開花習性
白色総状花序を6月に咲かせ、紫黒色の液果は秋に熟す。
施肥
特に必要ない。
整枝剪定
成育が旺盛で、強度の剪定に耐える。刈り込みにより分枝数が増える。徒長枝は出るたびに切り取る。4〜5年経った古い枝は地際から切り取り更新する。
増殖
実生(果肉を取り除き湿砂低温貯蔵、3月播種) 挿し木(3月露地挿し)
主な病虫害
ハマキムシ
幼虫が葉を数枚綴りあわせてその中で食害する。被害葉を見つけたら切り取り土中深く埋めるか、焼却処分に出す。

 

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イ ロ ハ モ ミ ジ

カエデ類

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イ ワ ガ ラ ミ ユキノシタ科 つる性落葉広葉

植栽場所
庭園樹 環境緑化樹
植栽、移植
土壌は特に選ばないが、やや湿っている方が成育旺盛である。日陰でもよく成長し開花する。
開花習性

6〜7月新しい枝の先に5枚の花弁を持った白色の小さな花が散房花序につき、花房の周辺にはガクの変化した白色の装飾花かがある。

施肥
特に必要ない。
整枝剪定
気根を出し壁などを登っていく。壁面に広がるように誘引する。
増殖
発根率が低いが、挿し木、取り木が可能。
主な病虫害 特に発生しない

 

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