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 月 別 庭 樹 の 手 入 れ
 12月の庭樹の手入れ

 

 12月は師走で1年の締めくくり、すがすがしい新年を迎えるためにも整枝・剪定を急ぎます。また、落ち葉は腐葉土にしてみましょう。穴を掘って枯れ葉を積み込むか、スペースがない場合はポリバケツを利用して作ります。20cmの厚さに落ち葉を積んだあと、ヌカか未熟な油かす(尿素や硫安でも可)を2つかみ全体にふりかけ、さらに20cmの厚さに積み込み、交互に入れていきます。なお、ポリバケツには通気性を確保するため、底と側面に20カ所穴をあけておきます。最後に上から踏みつけて固めます。そして、全体が湿るように水を全体にかけます。フタをして半日陰に置いておきます。掘った穴の場合は、雨水が流れ込まないようにシートでおおいをします。1ヶ月後に天地返しをします。このとき、乾燥しているようでしたら水をまいて全体を湿らします。その後も1ヶ月ごとに天地返し、3〜6ヶ月後に全体が黒くなっていればできあがりです。但し、落葉広葉樹と常緑広葉樹の葉は別にして腐葉土を作ります。針葉樹の葉は入れないようにします。

水やり 

植えて間もない樹木は、乾燥していれば暖かい午前中に潅水します。2年以内の株は、乾燥防止のために根元にマルチをします。

                                                 

肥料

 カエデやウメなどは、根の活動が早いので今月中に牛糞堆肥か発酵油かすを根元から1m以上離して深さ50cm以上、掘って施用します。

 

整枝・剪定

  アカマツ、クロマツの古葉を落とすもみ上げをして新年を迎えましょう。また、幹や太い枝のあら皮を取ることで害虫の越冬場所や産卵場所をなくします。特にアカマツは、樹皮の色合いが出て美しくなります。落葉樹は全体の大きさを縮める切り戻しなど、生育期にはできなかった大胆な大枝の間引きが可能になります。小指以上の太さの枝の切り口にはトップジンMペーストを塗ります。切る位置は必ず枝のつけ根で切るようにしてください。切り口は滑らかになるように仕上げます。常緑樹は軽い程度の剪定とし、葉の切りすぎは防寒性や光合成の活動を阻害するので注意します。

 

病害虫の防除

   害虫や病原菌は気温の低下とともに、活動が低下して越冬準備に入るので被害は少なくなります。剪定した葉や根元に落ちている古葉、病気にかかっている葉はすべて取り除きます。こうすることによって、感染源や害虫の越冬場所を取り除きます。

○チャノミガ

 葉に丸い穴があき、細長いミノがついていたらチャノミガ(ミノムシ)です。ミノムシはミノガという蛾の幼虫の総称で、10月下旬 には葉の食害をやめ、冬はミノをかぶったまま枝や葉にぶら下がって越冬します。よく観察し、ミノを見つけ次第、捕殺します。発生するのはウメ、カエデ類、サルスベリ、キンモクセイ、カナメモチ、ツツジ類、ハナミズキ、ボケ、マサキ、サザンカ、ゲッケイジュなどです。

 

○カイガラムシ類

 カイガラムシ類は植物の汁を吸う吸汁性害虫です。多発すると、枝が枯れたり、葉や実に着いた排泄物にすすができて黒く汚れ、樹勢が衰えます。幼虫は年に2〜3回発生しますが、発生時期は不規則で、1年中、幼虫と成虫が見られます。従って幼虫あるいは成虫で越冬します。多くのカイガラムシは生長すると脚が退化して、寄生した同じ場所で一生を送りますが、イセリアカイガラムシは成虫になっても、緩慢な移動をします。日頃からよく観察し、見つけ次第ブラシでこすり落としたり、被害の多い部分は枝ごと切り取ります。風通しが悪いと発生しやすいので、適当に剪定して風通しをよくしま
す。

 加害されるのは、モチノキ、トベラ、カエデ類、モッコク、ヤツデ、ナンテン、クチナシなどです。

 

○イラガ

 ウズラの卵の小さいものがついていたらイラガの繭です。蛾の仲間で夏から秋にかけて幼虫が葉を食べます。秋には幼虫が1.5cmほどの繭をつくり、冬は繭の中で過ごし、翌5月から羽化し、葉裏に産卵します。6月には葉表を残して食害するので、葉は白く透かし状になって目立ちます。冬は枝に着いた繭を見つけ次第、かなづちで叩き潰します。夏から秋は、白く透かし状になった葉を目印に幼虫を見つけて捕殺します。

 加害はウメ、ケヤキ、カエデ類、サルスベリ、カナメモチ、サクラなどです。

 

○マイマイガ

 淡褐色の柔毛のかたまりが着いていたら、マイマイガの卵塊です。マイマイガも蛾の仲間で庭木・花木や果樹に広範囲に加害します。冬は卵の状態で越冬し、春に孵化した幼虫が葉を食べます。7月頃、羽化、幹や壁などに卵を産み付けます。冬は卵塊を見つけ次第、取り除きます。

 加害はウメ、サルスベリ、サンゴジュ、カエデ類、ツツジ類、アラカシ、サクラなどです。

 

 

(森林資源課)

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