平成24年度 奈良県森林技術研究評議会の事後評価結果一覧
  事後評価

研究課題名
研究
期間
担当課
研  究  概  要 研究目標の達成度 研究成果利活用の見通し コ メ ン ト

木質耐火壁を対象とした材料の開発

H2223
木材
利用課
近年、高層ビルや防火地域など、耐火性能が必要とされる場所で木材を使用したいというニーズが高まっている。本研究では、木材に耐火性能を持たせるために、不燃薬剤を単板および板材へ加圧注入して合板および幅はぎ積層材を作製した。これらに対して、当センターで作製した小型耐火試験機を用いて、1時間の耐火試験を行った。その結果、耐火壁を製造するための基礎的な知見を得たので報告する。
A
A
木質耐火壁を対象とした耐火試験方法の提案と材料の評価については、地道な研究による基礎的な研究成果は得られ、極めて達成度が高いと考えられます。
研究ベースでデータが出ており、このデータが基準、基本となって次の研究に活かせるデータとなるように望みます。
実用化に向けては、実物大による試験検証を検討されるよう望みます。    
耐震性・施工性に優れた厚板耐力壁の開発 H20〜23

木材
利用課

強度性能が高く色艶等の外観が優れているスギ厚板を用いて、耐震性の優れた耐力壁の開発を行った。伝統構法の厚板耐力壁は、最大耐力は十分高いが、初期剛性が低いために耐震性の指標である壁倍率が低く、施工性と施工精度にも課題がある。そこで、厚板のセット方法およびダボの挿入方法を改良するとともに補強板をねじ留めすることにより、施工性が良くかつ耐震性が高い耐力壁を目指した。日本建築総合試験所における壁倍率の大臣認定のための試験では、厚板耐力壁は壁倍率が2.6倍となり、壁倍率が2.0倍の二つ割り筋かい耐力壁および壁倍率が2.5倍の合板張り耐力壁と同等の耐震性を有していた。 A
A 美しい片面化粧壁の大臣申請は高く評価できます。科学的にも十分検討されており、スピーディーに市場に反映できます。
県内施設で人目にとまるように、今後のPR並びに施工技術の普及に期待します。
工務店などと連携してコスト削減に向けた施工方法の確立を望みます。現場のニーズに応えられ、県産材の有効的な利用が図れると期待します。

幅広集成筋交いを使用した住宅耐力壁の開発

H2123 木材
利用課
筋交い耐力壁は在来軸組工法に多用されているものの、耐力に方向性があることや、あるいは、住宅の長期使用を考慮すると、筋交い端部に割れが発生した際の耐力低下が危惧される。そこで、幅広のスギ集成材を筋交いとし、大型の接合金物を使用した。長期使用に対応した新たな筋交い耐力壁の開発に取り組んだ。筋交い接合部の引張試験を行い適切な接合部構成を検討し、耐力壁の面内せん断試験を行ったところ、耐力の方向性が小さく、また、耐力壁の幅にかかわらず一定の壁倍率を示す耐力壁が得られた。 B
B この耐力壁は、公共建築物等の大型木造建築には適していると思います。
普及に向けては金物メーカーや集成材メーカーとタイアップした研究が重要になると思われます。
在来工法で使用出来る筋交い寸法を検討することにより、もっと使用が増加すると考えられる。
協力企業しだいで、成果の意味合いは次につながる大きなものと思います。

研究目標の達成度評価

A
:十分達成された(達成度80%以上)
B:おおむね達成された(達成度60%以上、80%未満)
C:部分的に達成された(達成度40%以上、60%未満)
D:達成に到らなかった(達成度40%未満)

研究結果利活用の見通し

A
:十分活用される研究成果である。
B:部分的に活用される研究成果である
C:現状では活用の困難な研究成果である。

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