平成21年度 奈良県森林技術研究評議会の中間・事後評価結果一覧
  事後評価

研究課題名
研究
期間
担当課
研  究  概  要 研究目標の達成度 研究成果利活用の見通し コ メ ン ト

ホオノキ導入によるスギ,ヒノキ人工造林地の混交林化試験

H1620
森林資源課
スギ,ヒノキ等の針葉樹一斉造林は,景観,地力維持,国土保全等の公益的機能の面から,いくつかの問題点が指摘されている.その解決法として,広葉樹を植栽していくことが最適と考えられる.県内のスギ,ヒノキ人工林には,ホウノキが単木的に混生しているところが見られる.そこで,比較的成長が速く,利用度も広くて景観的にもよい朴の木をスギ,ヒノキ人工林に導入し,混交林造成技術を開発する.
B
B
  ホオノキの幼樹の耐陰性と、成長を確保するギャップの大きさを明らかにしたことは重要であり,概ね目標を達成している.
 ホオノキの初期成長条件の基礎的知見は得られたので,針広混交林化における植栽時のデータとして利用できる.
 しかし,幼樹期以降のデータがないため,今後のホオノキの成長過程の追跡観測が必要である.
ヒノキ林における樹幹の量と形態を予想する方法の確立

H14
20

森林資源課

様々な施業体系において生産される乾材の量と形質を予測するには,樹木の成長を樹冠を基に考えるのが有効である.本課題では成長に伴う樹冠の量と形態の変化を明らかにし,様々な立木密度におけるヒノキ林の樹冠の量と形態を予測する手法を検討する.




A


主要成果とす

A  ヒノキ林における樹冠の葉量とその分布の空間的時間的変化を推定するモデルを構築し,様々な施業体系において生産される幹材の形質を推定する方法を開発するという大きな目標を計画どおり達成している.
 幹材の形質を予測した施業を行うことにより,より市場価値の高い原木の供給が可能になるため,現場でも必要性の高い研究成果である.
この研究で得られた知見を,現場で利用しやすいマニュアルとし,普及していただきたい.

高強度繊維材料と金物とを使用した住宅耐震補強技術の開発

H1920 森木材利用課 地震時に大きな引き抜き力が生じる軸組接合部を,金物と高強度繊維シートとで補強する技術を開発する.高強度繊維シートの接着による補強は,接着操作を確実に行えば高い効果が期待できる.本研究では,高い強度を備え,取り扱いが容易で比較的安価であるポリビニルアルコール繊維シートを用いる. A A  研究目的が社会ニーズを的確に捉えており,成果は充分に効果が期待できるところであり,ほぼ計画通りの成果が得られている.
 FRPの耐久性については明確ではないが,この課題を継続するすることにより利活用が可能な成果が期待できる.
原木供給と最終用途を連携させるスギ一次加工システムの開発 H1820 森木材利用課

近い将来,大径材の供給比率が高まることが予想され,製材工場においては多品目の材種を生産することが求められると考えられる.本研究では,高周波・蒸気複合乾燥法を用い,これまでは不可能であった多品目の材種を同時に乾燥する技術を開発する.





A

主要成果とする

A

 小規模工場で,効率的に乾燥材を生産するため,スギの平角・正角・板材等の断面の異なる製材品を高周波・蒸気複合乾燥法によって同時に乾燥する条件を解明し,実用的な成果が得られている.
 現場で活用するための技術的指針を提供したことにより,生産現場に即応できる研究成果である.

研究目標の達成度評価

A
:十分達成された(達成度80%以上)
B:おおむね達成された(達成度60%以上、80%未満)
C:部分的に達成された(達成度40%以上、60%未満)
D:達成に到らなかった(達成度40%未満)

研究結果利活用の見通し

A
:十分活用される研究成果である。
B:部分的に活用される研究成果である
C:現状では活用の困難な研究成果である。

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